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chapter1

元タレントの自殺と、
求められる「生きる意味」

 平成21年4月21日、元タレントの清水由貴子さんが自殺しているのが見つかりました。

 場所は、静岡・富士霊園の父親の墓前、傍らには車椅子に乗せられた80代の母親。
 明るいキャラクターだっただけに、その最期は余計に悲しみを感じさせます。

 清水さんは1976年に「スター誕生!」で登場。決戦大会でピンク・レディーを上回る獲得プラカードが上がりました。
 翌年には「お元気ですか」で歌手デビューを果たし、高田みずえ、榊原郁恵と「フレッシュ3人娘」と呼ばれ、「ユッコ」の愛称で親しまれてきました。
 80年代には、ヤクルトのCMで“肝っ玉母さん”を演じ、萩本欽一の「週刊欽曜日」の一員ともなって茶の間に愛されましたが3年前に所属事務所に休業と契約打ち切りを申し出ました。
 母親の入院費と妹を育ててくれている伯母への仕送りのために働き続け、理由は、心の病に糖尿病と腎臓病も患っていた母親の介護。
 実は清水さんは、デビュー3年目に突然、心の病になった母親と妹の面倒を1人でみていたといいます。

 関係者によると
「かなり疲れていたようで、“とてもお客さまの前にいい顔をお見せできない”と話していた」
とのこと。

 医師免許も持つ女性タレントの、おおたわ史絵さんは

「介護の問題は、他人事ではない。頑張っても頑張っても先は見えず暗い気持ちになる。
 その中で、怒り、焦り、絶望が生まれてくる。まじめな人ほどその状態を自分でコントロールしようとしてしまうので辛くなる」

とコメントしています。

 最近、世界の自殺者は100万人を超えていると発表されたばかり。世界中の人が生きる意味を求めているのです。
「生きる目的を考えるのは大事、でも答えを出すのは間違い」と言っている人もあるようですが、現実は言葉遊びではありません。
 実際に苦しんでいる人があふれています。答えを出すのが間違いなら、何のために考えるのでしょう。

 少年少女たちを自殺や非行から救い、「夜回り先生」の異名を持つ元教諭・水谷修氏は、著書『明日笑顔になあれ』(日本評論社)の中で、こう述べています。

「日本といえば、私はつねづね疑問に感じていることが一つあります。
 本来、日本には仏教という伝統文化があります。
 仏教が日本に伝来してからおよそ1500年の歳月が流れました。本物だからこそ日本の文化となって残ることができた、この宗教の力を忘れてはいませんか。
 思い出してみてください、伝統ある私たちの宗教が、こころの時代を迎えた現代社会や大人たちに、そして、とくに子どもたちに対して何かしてくれているでしょうか。
(中略)
 本物だからこそ残り続けて歴史を刻んできた宗教が、いま、子どもたちのこころのなかにいい影響を与え、また、子どものための居場所を作ってくれたらどんなにか助かるのにと、私はいつも思っています」(明日笑顔になあれ)

「こころの病を治すには、医師の力だけで十分なのでしょうか。
 悩み、苦しみ、煩悩、あるいは人生の苦、そういったものに、世界の歴史の中でいちばんの救いとなってきたのは、本来は仏教をはじめとした宗教だったと私は思います。
  こころを病む子どもたちがこれだけ多いということは、ある意味では、ほとけの道が廃れたということです。裏返していえば、ほとけの道が、大人にも子どもたちにもきちんと語り継がれていないということではないでしょうか。
 日本で長い時間を費やして根付いた仏教というものが、先細りになっていませんか。子どもたちの明日づくりに手を差し伸べることは、その次の1000年をつくるための、大切な宗教的行事の一つだと思っています」(同)

「天上天下唯我独尊」(お釈迦さま)
 広大なこの大宇宙において、我々人間にしかできない独尊(たった一つの尊いこと)がある、生きる目的があるのだ。

「生きる目的は、この生命の大歓喜を得て、永遠の幸福に生かされること。どんなに苦しくとも、この目的果たすまでは生き抜きなさいよ」
 このこと一つを教えられたのが、お釈迦さまであり、親鸞聖人でありました。

 闇が深まるほどに、光の輝きがますように、迷妄たる現代にこそ、親鸞聖人の教えが光を放っています。

「人身受け難し 今已に受く」(お釈迦さま)
"生まれがたい人間に生まれることができて、本当によかった"

 本当の命の輝きが、ひとりでも多くの人の心にともることを私たちは願っています。

 

あなたが仏教から学べるたった一つのこと

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