S01-現代科学に欠けているもの/アインシュタイン「現代科学に欠けているものを埋め合わせてくれる宗教があるとすれば、それは『仏教』です。」(アインシュタイン) 宗教といえば、とかく非科学的というイメージがつきまとっています。奇跡、神秘を売り物にし、多くの信者を集めて金をまきあげる、といったうさんくささを感ずる人も多いでしょう。 確かに、そういった何ら根拠のない迷信が世にはびこっていることは事実です。 アインシュタインは、こうも語っています。 「科学的探求は特殊な宗教的感情をひき起こしますが、これは、愚かな狂信的宗教感情とはまったく違ったものです」
若手の理論物理学者の間で盛んに仏典が読まれているのも、「諸行無常」「諸法無我」の仏説が、現代科学と少しも矛盾しないばかりか、科学のめざす真理を先取りしている感すらあると、気づいているからです。 人工知能の研究で知られるマサチューセッツ工科大学でも、やはり仏典が研究されていますが、 「人間の心のしくみを探るのに、仏教以上の教えはありません」 と、研究をリードするマーヴィン・ミンスキー教授は語っています。 ここで、フランスの哲学者パスカルの言葉を。 「人々は宗教を軽蔑している。人々は宗教を嫌い、宗教が真実であることをおそれている。これを正すためには、まず宗教が理性に反するものでないことを、示してやらねばならない」 仏教こそ、パスカルの言う宗教に合致することを、私たちは知るべきでしょう。
|