L02-そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

“ある孤島の大邸宅に、10人の男女が集まっている。お互い見ず知らずの彼らは、謎の男から招待されたのだった。まもなく晩餐が始まる。
申し分ない料理とサービスに、みな上機嫌になっていた。
突如、不気味な声が部屋中に響きわたる。
「諸君はそれぞれ、次にのべる罪状で、殺人の嫌疑をうけている――」
その声は、10人全員の過去の犯罪を暴きたてた。人々は動揺する。姿なき謎の男の告発だった。
やがて10人が、次々と殺されてゆく。1人、また1人……
ついには、そして誰もいなくなった”

ミステリー作家、アガサ・クリスティーのつくった物語です。

地球には、現在63億の人々が生きています。お互い、ほとんど見ず知らずの男女ばかり。
しかも、何人かは確実に、日々、命を失っています。


そして誰もいなくなった・・・100年もすれば、この世に存在し
ている人は、すべて、いなくなる
飛行機で墜落死する者、コンビナートで爆死する者、交通事故死、病死、溺死する者、ウラミをかって刺殺される者、ショック死する者……

姿なき無常の風は、いつ襲ってくるかわかりません。

百年もすれば、今この世に生存している人は、すべて、いなくなるのです。

では一体、どこへ行くのでしよう。

消えて、無になるのか。

それとも、亡くなるのは肉体だけで、魂は存続するのか。

それは、どんな世界なのか。

そもそも、人間はどこからやってきたのか。幸福なんて、あるのか。

今、生きていることに、どんな意味があるのか・・・・。